全米から届いたテディ・ベア6万7000体は、 被害を受けた町を励ましたのかーー。知性を邪魔する思考の癖を知れば、感情で反射的にぬいぐるみを送るよりベターな選択ができたはず。
株式会社東洋館出版社（本社：東京都千代田区、代表取締役社長：錦織圭之介）は、マックス・H・ベイザーマン 著、池村千秋 訳の『BETTER, NOT PERFECT すこしでも確実に社会に役立つ選択をする』を一般書レーベル「TOYOKAN BOOKS」より、2022年12月14日に刊行します。
https://www.amazon.co.jp/dp/4491049971/
寄付や支援をおこなったり、SNSで声を上げたり、さまざまな課題に対して個人レベルでも社会貢献活動が盛んにおこなわれています。
その善意が、意とした効果に結びつかない形になりがちなのは、認知バイアスが意思決定をゆがめているからなのです。「持続可能な最大の善」を実現するためには、どのような方法が有効なのか。本書では、最新の理論や研究を紹介しながら探っていきます。
SDGsに取り組むすべての人へ最適なガイドとなる１冊です。
- 認知バイアスの世界的権威が、個人の意思決定に切り込んだ初の著書
著者は、企業〜ビジネスにおける意思決定に関する著書を多数執筆してきたハーバード・ビジネススクール教授のマックス・H・ベイザーマン氏。ベジタリアンに転向したベイザーマン氏は、自分の価値観を他人に勧めること（＝他人の意思決定に変化をもたらすこと）の難しさを痛感してきました。30年の長きにわたりこの問題と向き合い続け、本書の執筆につながりました。
- 被災地への寄付、ひいきという形での差別、ベジタリアン……
社会への効果につながらない意思決定とその対策について、さまざまな実例とともに解説していきます。
【被災地への寄付】日本でも度々話題になる「千羽鶴を送ってしまう」問題と同様に、アメリカでは、被害を受けた小さな町に6万7000体のテディ・ベアが送られた。感情に働きかけられたときの意思決定のゆがみとは？
【ひいきという形での差別】同じ学校の出身、同じ地域の出身といった自分と近しい人に目を向けているのは、平等を重んじていることになるのか。マイノリティを優遇することは逆差別なのか。トライバリズム（直訳：部族主義）と意思決定の関係。
【ベジタリアン】肉や魚を食べている人に、ベジタリアンの価値観を説いたり、肉食の弊害を説教したり、食料問題の数的根拠を示しても、相手の食生活を変えることには至らない。他人の意思決定に影響を及ぼす「ナッジ」の手法とは。
[プロフィール]
マックス・H・ベイザーマン／著
ハーバード・ビジネススクール教授。行動心理学の権威。リーダーシップ、意思決定、交渉術を専門とする。30か国の政府や企業のアドバイザーとして活躍。ロンドン大学の名誉博士号、アスペン研究所ビジネス＆ソサエティ・プログラムの生涯業績賞などを受賞している。著書に『ハーバード流「気づく」技術』（KADOKAWA）、『行動意思決定論』（ドン・ムーアとの共著、白桃書房）、『倫理の死角』（アン・テンブランセルとの共著、NTT出版）などがある。
池村千秋／訳
翻訳者。訳書に、ベイザーマンとアン・テンブランセルの共著『倫理の死角』（NTT出版）のほか、『LIFE SHIFT』『LIFE SHIFT 2』（ともに東洋経済新報社）、『CHANGE 組織はなぜ変われないのか』（ダイヤモンド社）などがある。
書 名：BETTER, NOT PERFECT すこしでも確実に社会に役立つ選択をする
著 者：マックス・H・ベイザーマン
訳 者：池村千秋
判 型：四六判
頁 数：328
発売日：12月14日
価 格：2,200円（税10％）
ISBN：978-4-491-04997-7
発行元：東洋館出版社
ＵＲＬ：https://toyokanbooks.com/collections/psychology/products/4997
Amazon：https://www.amazon.co.jp/dp/4491049971/
