2023年2月に発売開始予定
オリジナル革製品の企画・デザイン・販売を行うステータシー株式会社(滋賀県大津市)は、廃棄コーヒー豆を有効利用して高品質かつ長尺の合成皮革へと改新させることに成功し、2023年国内初の販売を開始します。コーヒーレザーは、コーヒーの焙煎時などに発生する「規格外品」の廃棄豆や抽出後のコーヒー残渣をリサイクルした新素材です。(国内及び、国際特許出願中)世界でも類を見ない廃棄コーヒー豆そのものを使ったアップサイクル(再利用)素材のヴィーガンレザーとして、メイドインジャパンの新境地を目指します。
- 特許出願中のコーヒーレザーについて。世界でも類を見ない新素材。コーヒー豆・コーヒーカスの有効利用も可能
日本国内外で注目を浴びている「ヴィーガンレザー」。現在世界ではパイナップル繊維、マッシュルーム、りんごの皮、サボテンなど様々な素材が開発されていますが、廃棄コーヒー豆そのものを微粉砕して素材に再利用した長尺のコーヒーヴィーガンレザーは国内で初めてとなり、世界でも類を見ない新素材です。(2023年1月現在自社調べ)また、この技術の応用では水分を含んだ抽出後のコーヒー残渣(コーヒーカス)も同等に合成皮革へと改質できる見通しです。
【コーヒーレザーができるまで】
- コーヒーレザーの特徴と活用例. コーヒーの自然成分で、消臭効果が認められたコーヒーレザー。
コーヒーの香りがほのかに残っているコーヒーレザーは、SEKマーク製品認証基準の消臭性試験で合格基準を大きく上回るテスト結果が出ました。その性質を利用し、今後アパレル製品、家具や壁紙、車両向けシート素材など、利用の幅が更に広がることが期待できます。
- なぜコーヒー?国内で年間42万トン消費されるコーヒーカスと廃棄豆
私たちが今回のヴィーガンレザーの開発に際しコーヒーに着目した一番の理由は「身近で廃棄が多い食品である」という点です。全日本コーヒー協会発表の「日本のコーヒー需給表(2021)」によると、国内のコーヒー消費量は42万トン以上と報告されており、それに伴って大量のコーヒーカスが廃棄されています。抽出済みのコーヒーカスからは温室効果ガスの一種であるメタンガスを発生させることが問題となっており、世界では廃棄方法や活用法が検討されています。また、コーヒーカス以外にも焼き過ぎ、焼き不足など焙煎不良や搬出時に出る割れた豆、包装時に出る端数品など販売できずに「廃棄されるコーヒー豆」を含めると、大量の廃棄量に及ぶと推定できます。そこでステータシーではこのコーヒー豆やコーヒーカスを再利用する取り組みとして、ヴィーガンレザーの開発に乗り出しました。
【ステータシー株式会社が目指すSDGs目標】
- 新たな素材を開発することにより地方創生・産業創出に貢献する(産業と技術革新の基盤を作ろう)
- 長く使用できる商品やサービスを提供する(つくる責任・つかう責任)
- 個人が環境配慮の意識を持つきっかけを作る(気候変動に具体的な対策を)
- 他企業連携による新規素材の開発で食品ロスを削減する(パートナーシップで目標を達成しよう)
今回の製品化は地方創生に貢献すると同時に、SDGs目標に沿った4つの項目に沿うものでもあります。
- 現在の開発状況と今後の予定 2022年2月東京ビックサイトSOZAI展(ギフトショー)で初公開
当事業は滋賀県経営革新事業の承認事業に認定されています。(滋中第908号)
現在は約100メートルの長尺製作を終えており、2023年のテスト販売に向けて品質チェックの段階に進んでいます。日本の技術を掛け合わせ、世界に先駆けたヴィーガン素材の開発を目指して参ります。2023年2月に東京ビックサイトにて行われるSOZAI展で初公開します。
【SOZAI展 in Gift Show 】
日程:2/15(水)−17(金)場所:東京ビックサイト
- ステータシー株式会社について
【会社概要】
会社名:ステータシー株式会社
所在地:〒520-0812 滋賀県大津市木下町17-12
設 立:2021年4月
事業内容:革製品の企画、デザイン、販売
コーポレートサイト:https://statusy.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/statusy_japanmade/?hl=ja
Youtube:https://www.youtube.com/channel/UCK6nl-6Z9p7t0K5NXBvenSA
【お問い合わせ】
e-mail:k.ozono@statusy.main.jp