水曜日, 4月 17, 2024
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食からシリアを思う。 『スマック シリアからのレシピと物語』好評発売中

NPR(アメリカ公共ラジオ放送)が2021年最高の料理本に選出した、日本初、シリア家庭料理のレシピ本。つくって、食べて、シリアが近づく、郷愁と希望の85のレシピ+9つのエッセイを収録

2ndLap(本社:名古屋市、代表:佐藤澄子)より、『スマック シリアからのレシピと物語』が発売されました。

世界を席巻する中東、アラブ料理の原点とも言えるシリア料理を、あくまで家庭料理として平易に解説。シリア料理に特化した料理本はおそらく日本初となります。野菜や豆がたっぷりでヘルシーなシリア家庭料理は、つくりやすく、どこか郷愁を誘う馴染みやすい味。全レシピ写真付き。スパイス料理の新しい地平が開けます。

ページをめくると、戦時下の瓦礫の風景ばかりを目にするシリア、さらには先日のトルコ・シリア大地震により、最も脆弱な地域が甚大な被害を被ってしまったシリアの、本来の豊かな姿が浮かび上がってきます。食文化を通して、そこで暮らす人、暮らせなくなった人に思いを馳せることができる本です。シリアの日常風景の写真多数。

食からシリアを思う。 『スマック シリアからのレシピと物語』好評発売中のサブ画像1_『スマック シリアからのレシピと物語』(アナス・アタッシ著・佐藤澄子訳、2ndLap)『スマック シリアからのレシピと物語』(アナス・アタッシ著・佐藤澄子訳、2ndLap)

 

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「僕はこの料理の本で、僕の家族の話をしたい。それは僕だけの物語ではない。ひとつの国の人々全体の物語だ——国が大きな混乱の中にある現在、僕らが心に持ち続けている物語だ。」アナス・アタッシ

スマックはシリア料理の真ん中にある、大切なスパイスです。風味は日本の赤紫蘇のふりかけによく似ています。本書は、シリア家庭料理と家族の物語を綴ったレシピとエッセイの本です。

シリア生まれの著者アナス・アタッシは、幼少期にサウジアラビアに移住しました。毎年、夏になると必ず両親と帰省していたシリアは、集まってくる大家族とテーブルいっぱいの料理を囲んだ思い出で輝いています。しかしそれは戦禍で失われ、いま、一族は世界中に散らばっています。

著者はシェフではありません。大学に入り、家を出て一人暮らしをする中で母親の料理が恋しくなり、教わって作っているうちに、シリア料理にどんどん入り込んでいきました。この本のレシピは母親や、その母親から伝えられたものであり、アナスの故郷の記憶です。
 

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イギリスの人気料理研究家、ナイジェラ・ローソン絶賛

「戦禍により、人生の大半をシリア国外で過ごさなければならなかったシリア人であるアタッシは、母親と故郷へのオマージュとして、さまざまな味や料理や思い出をたぐり寄せて紹介しています。これは彼にとって大切な食べものを読者であるあなたにも楽しんでもらおうとしている、とても心の広い本です。この本を読んで、私もその食卓につきたい、いっしょに味わいたいと、思い焦がれたのです。」
——ナイジェラ・ローソン

「NPR(アメリカ公共ラジオ放送)が選ぶ2021年最高の料理本」に選出されたほか、イギリス、アメリカ、オーストラリア、オランダなどで好評を博し、版を重ねています。
 

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幸せなシリアを知ってほしい

近年のシリアからは崩れた建物や逃げ惑う人々など、戦争の風景しか伝わってきません。この本には、シリア本来の素晴らしい食文化を知ってほしいという著者の切実な願いがあふれています。戦争によって奪われるのは人の命だけではなく、かけがえのない体験や時間であり、貴重な文化なのだと、あらためて気づかされます。

各章に挿入されているエッセイや、レシピに添えられたコメントやエピソードを読み、美しい料理写真やダマスカスの日常を捉えた写真を見ていると、スパイスの香りと共にシリアの暮らしが浮かびあがってきます。料理が好きな人にとって新鮮なレシピ集であることはもちろん、写真集でもあり読み物としても楽しめるオールカラーの上製本は、コーヒーテーブルブックとしても美しい一冊です。シリアに興味を持っても旅人として訪れることは難しい現状のなか、この本のレシピを通してシリアを体験し、身近に感じ、シリアの人々とつながることができるのです。
 

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中東料理、アラブ料理の大きなポテンシャル

イスラエルやトルコ、アラブ圏に広くまたがる中東料理は、いまの世界の料理界最大のトレンドと言えるかもしれません。イギリス、アメリカなどではカリスマシェフが登場し、レストランも料理本も大成功しています。その流れは日本にも訪れつつあり、中東スイーツも人気を博しています。

本書はその中東料理の格好の入門書です。登場するシリアの日常の料理は、実は日本人に馴染みやすい味。辛すぎることもなく、クセも強くありません。ナスやそら豆など身近な野菜が多く使われ、スマック、ザアタルなどいくつかの基本スパイスを揃えれば簡単にできる、シンプルなレシピが大半です。豆やゴマなど栄養価の高い素材も多く使うため、ベジタリアンやヴィーガンからも注目されています。

スパイスカレーのブームもあり、スパイスを使いこなし、楽しむ人が増える中、本書に登場するスパイスやレシピは次の流れをつくるポテンシャルを秘めています。

■■ 森岡書店にて発売記念展を開催します ​■■

一度に一冊の本だけを扱う銀座・森岡書店に、『スマック シリアからのレシピと物語』が登場します。
・会期 2023年3月14(火)~19日(日)
・時間 13:00 – 19:00(会期中無休)
・会場 東京都中央区銀座1丁目28−15 鈴木ビル

期間中は本書のほか、代表的なスパイスであるスマックも同時販売。また、料理家の飯塚有紀子さんのご協力により、本のレシピからバクラワとデーツのケーキをまいにち数量限定で販売します。

 

食からシリアを思う。 『スマック シリアからのレシピと物語』好評発売中のサブ画像5_著者アナス・アタッシ著者アナス・アタッシ

● 著者 アナス・アタッシ 

シリア、ホムスに生まれ、幼少期にサウジアラビアに移住。シリア料理に深く傾倒し、母親から多くのレシピを聞き取ってまとめた本書は、初の著作となる。アムステルダム在住。インスタグラム:@anasatassi

● 訳者 佐藤澄子

東京生まれ、名古屋在住。コピーライターなどを経て、翻訳に取り組む。訳書に『波』(新潮クレストブックス、2019)他。翻訳書出版のために自ら立ち上げた版元「2ndLap」からの、本書は第一弾。

● 『スマック シリアからのレシピと物語』概要
アナス・アタッシ著 佐藤澄子訳
2ndLap発行
定価 4,620円(本体4,200円+税)
大型上製本(276×202×27mm)
ISBN: 978-4-9912795-0-8
全248ページ(オールカラー)
2022年12月8日発売 全国の書店、オンライン書店にて発売中
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784991279508

2ndLapについて
2022年、名古屋にて起業。「食と流転」をテーマに、翻訳と出版に取り組んでいます。翻訳出版を通して、異なる文化や状況、知らなかった豊かさや楽しみ、こだわりや苦労や情熱に触れる機会を届けます。

また、販売した本1冊につき一定額を、本のテーマに即した活動団体に寄付することを通してささやかながら社会参加をしていきます。『スマック』では1冊につき100円をシリアを支援する団体に寄付いたします。詳細はホームページにて発表します。

● 2ndLap 会社概要
2ndLap合同会社
〒467-0035愛知県名古屋市瑞穂区弥富町月見ヶ岡20-12-E
tel 090 1608-3951
fax 050-3488-8603
ホームページ www.2ndlap.jp
設立 2022年3月25日
事業内容 書籍の企画、編集、翻訳、制作及び販売、企業やブランドの計画立案に関するコンサルティング
代表 佐藤澄子

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